【エロ動画】【方言】玉なしHなふたなりさん(1)【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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■イラスト:アヤナキトリ様
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■CV
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## 潮風と秘密の約束

「ったく、また遅刻だぞ、お前！」

港町の片隅にある、古びた船具屋から響いた怒鳴り声に、私は慌てて店先へと顔を出した。朝日が海面を黄金色に染める時間帯、いつものように父ちゃんの声が私を叱りつける。

「ご、ごめん！って、父ちゃん、そんな大声出さなくても聞こえるって！」

私は、地元では「田舎っぺ」と揶揄されるほど訛りの強い、この土地の言葉で言い返した。父ちゃんは、いかにも頑固そうな顔で腕組みをし、眉を吊り上げている。

「言い訳はせんか！ほら、さっさと仕事せんか！今日は早船が入るんじゃ！」

私はため息をつきながら、父ちゃんの指示通り、店の中へと入っていく。この船具屋は、私が生まれた時からずっとここにあった。潮風と油の匂いが染み付いた、私の大切な場所だ。

「ほら、これ、今日の仕入れじゃ。ちゃんと検品して、棚に並べとけよ」

父ちゃんは、段ボール箱を私の足元に置いた。中には、色とりどりの漁網や、ピカピカに磨かれた銅製の釘、それに、見たこともないような珍しい道具が入っている。

「へえ、これ、珍しいもんじゃな。何に使うんじゃ？」

私が興味津々に箱の中を覗き込むと、父ちゃんは鼻で笑った。

「お前にはまだ早いわ。そういうのは、港の親方連中が使うもんじゃ。お前は、せいぜい網の修繕でもしとけ」

父ちゃんは、そう言って店の中へと戻っていく。私は、少しだけ寂しさを感じながら、箱の中の道具を手に取った。それは、不思議な形をした、鈍く光る金属片だった。

「（なんだこれ…）」

ふと、店の片隅で眠っていた古い木箱が目に入った。子供の頃、父ちゃんに「触るな」と厳しく言われていた箱だ。好奇心に駆られた私は、そっと木箱の蓋を開けてみた。

中には、色褪せた布に包まれた、いくつもの不思議な品々が納められていた。一つ一つ取り出してみると、それはどれも、この港町では見慣れない、異国の品々だった。透き通るようなガラス玉、精巧な細工が施された銀の小刀、そして…

「…これ…」

私が手に取ったのは、掌に収まるほどの、滑らかな曲線を描く、黒曜石のような石だった。触れると、じんわりと温かさを感じる。そして、その石には、微かに、まるで血のような紅い筋が走っていた。

その時、店のドアベルが鳴った。

「あ、あの、すみません…」

現れたのは、私と同い年くらいの、細身の青年だった。すらりとした顔立ちに、少し困ったような笑顔。港町では見かけない、都会的な雰囲気を纏っている。

「何かお探しですか？」

私は、思わず、手に持っていた黒曜石の石を隠すように、ぎゅっと握りしめた。

「えっと、その…以前、ここで、変わったものを見せてもらったことがあって…」

青年の言葉に、私の胸がざわついた。変わったもの…まさか、この石のことだろうか？

「どのようなものですか？」

私は、できるだけ平静を装って尋ねた。

「それが、ちょっと、変わった…というか、特殊な…」

青年は、言葉を選びながら、ゆっくりと話し始めた。彼の言葉の端々から、彼が探しているものが、私が手にしているものと、非常に似ていることが伝わってきた。

「もし、もしよろしければ、その品物、見せていただけませんか？」

青年の真剣な眼差しに、私は、断ることができなかった。彼は、この石に、何か特別な意味を見出しているのかもしれない。

「…ちょっと、待っててください」

私は、父ちゃんに気づかれないように、そっと店の中へと戻り、黒曜石の石を手に取った。そして、震える手で、青年の前に差し出した。

「これ、ですか？」

青年は、私の手の中の石を見て、息を呑んだ。そして、ゆっくりと、その石に手を伸ばした。

「…はい。これです。まさか、まだ、ここにあるなんて…」

青年の声は、喜びと安堵で震えていた。彼は、石をそっと撫で、まるで宝物のように大切そうに抱きしめた。

「あの…どうして、この石を？」

私は、思わず尋ねてしまった。

「これは…ある、約束の品なんです」

青年は、遠い目をして、静かに語り始めた。彼の話は、この港町とは全く異なる、遠い異国の物語だった。そして、その物語の中に、この黒曜石の石が、重要な役割を果たしているという。

「…その約束を、果たすために、私は、ここに来ました」

青年の言葉に、私は、彼の抱える秘密の重さを感じた。そして、なぜだか、彼を助けたいという気持ちが、胸の奥から湧き上がってきた。

「…もし、よかったら、私も、手伝わせてください」

私の言葉に、青年は、驚いたように顔を上げた。

「え…？」

「だって、その約束、とっても大事なことなんじゃろ？」

私は、少し照れくさそうに、でも、はっきりと、そう言った。

青年の顔に、ゆっくりと、温かい笑顔が広がった。

「ありがとう。君の名前は？」

「私は、アカリ」

「私は、リヒト」

リヒト、という名前に、私は、なぜだか、太陽のような明るさを感じた。

「アカリ。あの…ひとつ、聞きたいことがあるんだけど…」

リヒトは、少し躊躇いながら、私に尋ねた。

「なんだい？」

「君は…その、この石のこと、どう思ってる？」

私は、手に残る石の温もりを感じながら、答えた。

「なんだか、不思議な力を持ってる石じゃなって思う。でも、それ以上に、誰かの大切な約束を守るための、大切なものじゃなって思う」

リヒトは、私の言葉に、深く頷いた。

「そうなんだ。ありがとう。アカリ」

私たちは、お互いに、言葉にならない、強い絆を感じていた。潮風が、私たちの髪を優しく撫でていく。

「じゃあ、アカリ。これから、よろしく頼むよ」

リヒトは、その石を、胸元に大切そうに仕舞いながら、私に言った。

「うん。よろしく、リヒト」

私は、笑顔で頷いた。この港町で、異国の青年と、不思議な石を巡る、秘密の約束が始まった。それは、まだ、ほんの始まりに過ぎなかった。

（この石が、どんな約束を守るために、リヒトをこの町に導いたのか…そして、私は、その約束を、どうやって手伝うのだろうか…）

私は、青い海を眺めながら、胸を高鳴らせていた。この、潮風の香る港町で、私の日常が、静かに、しかし確実に、変わり始めていた。