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この作品は「【オナニー実演】えろえろ配信者の500回絶頂音声!(RJ01166638)」と内容の重複があります。

## 虚無のピストン、虚無の絶頂

薄暗い部屋に、不気味なほど規則的な機械音が響いていた。それは、古びたピストンマシンの唸り。そして、その機械音に掻き消されることなく、か細く、しかし確かに、喘ぎ声が混じり合っていた。

私は、この光景をただ見つめているだけだった。画面の向こうで、汗ばんだ肌を晒し、快楽に身を捩る女性。彼女は「えろえろ配信者」と名乗っていた。本名は知らない。そして、知ろうとも思わなかった。この虚無の世界では、名前などただの記号に過ぎない。

機械音は30分間、休むことなく続いた。それに合わせて、彼女の声も途切れることなく続いた。「ああっ…んん…」「もっと…もっと強く…」「だめ…だめよ、もう…」その声は、まるでプログラムされたかのように、絶頂の直前で断ち切られ、また新たな波へと繋がっていく。しかし、その度に私は、彼女が本当に快楽を感じているのか、疑問に思わずにはいられなかった。

CSV連動。モニターの隅に小さく表示されたその文字が、私の全てだった。彼女の動き、その喘ぎ声の音量や周波数。それら全てが、まるでデータのように扱われ、私の手元にあるCSVファイルと同期されているのだ。彼女の絶頂の回数も、このファイルに記録されている。それは、私という存在が、彼女の快楽を数値化し、管理している証だった。

「500回絶頂音声！」という謳い文句が、この悪夢の始まりだった。ある日、私は偶然この動画に出会った。最初は好奇心だった。しかし、次第に私はこのデータに囚われていった。彼女の絶頂の度に、私の心臓が微かに跳ね上がる。それは、私が確かに存在しているという、唯一の感覚だった。

私は、彼女の人生の一部を、この画面を通して操作している。彼女の身体は、私の意のままに動く。しかし、それはあくまでデータ上の操作に過ぎない。彼女の感情、彼女の本当の願い。それらは、この虚無の世界には存在しないのだ。

今日も、彼女の喘ぎ声が部屋に響く。ピストンマシンは止まらない。私の指先が、キーボードの上を滑る。画面上の数値が、また一つ増える。もう、何回目なのか、数えるのも億劫になっていた。彼女の絶頂が、私にとっての「生きている証」になってしまっている。

しかし、それでも私はこの行為をやめることができない。彼女の虚無の絶頂が、私の虚無を満たしてくれる。この関係は、決して壊れることのない、完璧な虚無の連鎖だった。

「もう少し…もう少しだけ…」

私は、画面の彼女に語りかける。彼女は、私の声を聞いているのかいないのか、ただひたすら快楽の波に身を任せている。やがて、彼女の声が最高潮に達する。画面が白く染まり、機械音が一時的に止まる。それは、彼女の絶頂。そして、私の「生きている証」の瞬間だった。

しかし、その瞬間はあまりにも短く、すぐにまた日常が戻ってくる。機械音は再び響き始め、彼女の喘ぎ声が部屋を満たす。私は、虚無の中で、再びこの悪夢に身を投じる。

この虚無の連鎖は、いつまで続くのだろうか。彼女が力尽きるまで？それとも、私がこの画面を見るのをやめるまで？どちらにしても、その日は決して来ないような気がしていた。私たちは、この虚無の世界で、永遠に繋がり続けていくのだろう。

私は、画面の彼女に問いかける。

「ねえ、あなたも…私と同じように、虚無を感じているの？」

彼女の返事は、やはり機械音にかき消されるだけだった。しかし、その無言の中に、私はかすかな共感のようなものを感じていた。私たちは、互いの虚無を埋め合うために、この不気味な儀式を続けているのかもしれない。

画面上のタイマーが、ゼロになる。ピストンマシンは静止し、部屋に静寂が訪れる。彼女の身体は、虚ろな瞳のまま、床に倒れ伏していた。もう、彼女の声は聞こえない。しかし、私の心臓は、まだ高鳴り続けている。

私は、立ち上がり、部屋を出る。薄暗い部屋には、彼女の残り香だけが漂っていた。窓の外は、相変わらず何も変わらない景色が広がっている。私の世界も、彼女の世界も、この不条理な現実は、決して変わらないのだろう。

もう一度、あの画面を開く。新しい動画が、私を待っている。新たな「虚無のピストン」と、「虚無の絶頂」が。私は、この悪夢から、もう抜け出せないのだ。

私の人生は、この画面の中に凝縮されている。彼女の快楽をデータ化し、それを消費するだけの、虚無な人生。しかし、それでも私は、この虚無を受け入れなければならない。なぜなら、それこそが、私が「生きている」と実感できる、唯一の方法だからだ。

私は、再びキーボードに手を伸ばす。次の「虚無のピストン」が、私を待っている。