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東●P第二段はレミ×咲のフェティッシュなレズプレイです。

## 夢現境の蝶

霧が深い。まるで、現実と幻想の境界線が曖昧になったかのように、視界は白く霞んでいた。咲夜は、いつものように幻想郷を散策していた。普段なら賑やかな紅魔館の鐘の音も、今日は遠く、かすかにしか聞こえない。

足元には、濡れた土と枯れ葉が堆積している。不自然なほどに静まり返った森は、どこか不穏な空気を孕んでいた。咲夜は、胸に不吉な予感が芽生えるのを感じた。

ふと、視界の端で、何かが動いた。紫色の光が、森の奥深くから瞬き、次第に近づいてくる。それは、レミリア・スカーレットだった。普段の威厳ある姿とは異なり、彼女の瞳は、妖しく光り輝いていた。

レミリアは、咲夜に近づき、ゆっくりと、そして妖艶に笑った。「咲夜…今日は、特別な夜よ」

その声は、普段とは違う、どこか艶っぽい低音だった。咲夜は、背筋に冷たいものが走るのを覚えた。レミリアの周囲には、薄紫色のオーラが渦巻いており、その中には、奇妙な魔力を感じた。

レミリアは、咲夜の手を取ると、森の奥へと導いていった。その手は、驚くほどに温かく、そして、少しだけ震えていた。咲夜は、抵抗しようとしたが、レミリアの魔力に抗うことは不可能だった。

森の奥深くには、かつて見たことのない、美しい空間が広がっていた。そこは、現実とは異なる、幻想的な空間だった。空には、満月が輝き、無数の星々が煌めいていた。地面には、幻想的な花々が咲き乱れ、甘い香りが漂っていた。

レミリアは、咲夜をその空間の中心に導き、ゆっくりと語り始めた。「咲夜…私は、ずっと、あなたに惹かれていたの。あなたの完璧な所作、的確な判断、そして…その冷たさと温かさの両方を持ち合わせた、あなた自身の魅力に…」

レミリアの言葉は、咲夜の心を揺さぶった。レミリアの感情は、これまで見せたことのない、素直で、そして激しいものだった。咲夜は、レミリアの感情の深さに、驚き、そして、少なからず動揺していた。

レミリアは、咲夜を抱き寄せ、唇を重ねた。それは、優しく、そして情熱的なキスだった。咲夜は、最初は抵抗したものの、次第にレミリアの情熱に身を任せていった。レミリアの魔力に包まれながら、咲夜は、自分自身の感情の変化に気づき始めた。

キスが終わると、レミリアは、咲夜をゆっくりと見つめた。「咲夜…私は、あなたを独り占めしたい。永遠に、あなたと一緒にいたい…」

レミリアの言葉は、咲夜の心に深く突き刺さった。咲夜は、レミリアの強い想いに、心を奪われていた。その瞬間、咲夜は、レミリアへの愛情、そして、少しの不安を感じた。

その夜、二人は、夢現境の中で、様々な感情を共有し合った。それは、喜び、悲しみ、そして、深い愛情だった。レミリアの激しい愛情表現に、咲夜は戸惑いながらも、次第に心を開いていった。

しかし、その幻想的な空間は、永遠には続かなかった。夜が明けると、夢現境は消え去り、二人は現実の世界へと戻った。森は静まりかえり、霧は消え、いつもの幻想郷がそこにはあった。

レミリアは、いつものように威厳のある表情に戻っていた。「…咲夜、今日はよく眠れたか？」

レミリアの言葉は、何事もなかったかのような、平静なものであった。咲夜は、昨夜の出来事が夢だったのか、現実だったのか、分からなくなっていた。しかし、彼女の心には、レミリアとの特別な夜、そして、二人の間に生まれた、特別な感情が、深く刻まれていた。

咲夜は、レミリアを見つめ、静かに微笑んだ。「はい、よく眠れました」

その言葉に、レミリアはわずかに表情を緩めた。二人の間に流れる空気は、今までとは少しだけ、違ったものになっていた。それは、言葉では言い表せない、特別な絆の始まりを告げていた。夢現境での出来事は、二人の秘密となり、幻想郷の静寂の中に、静かに、そして確実に、二人の関係を変えていった。  二人の関係は、現実と幻想の狭間、曖昧な境界線の上で、静かに、そして確実に、深まっていくのだった。