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私立帝艶学園プロレス部2の詳細情報まとめ。安全に無料動画視聴!

商品ID RJ01128706
タイトル 私立帝艶学園プロレス部2
紹介文 ※公式サイトhttps://www.dlsite.com/の商品概要より引用

この作品は過去作と一部内容の重複があります。
サークル名 サークルSBD
販売日

 

## 私立帝艶学園プロレス部2 ~学園は熱狂の坩堝(るつぼ)~

帝艶学園の大講堂が、轟音と歓声で満たされていた。一年ぶりの学園プロレス大会、通称「帝艶グランプリ」。その決勝戦のゴングが鳴り響く。リング上には、昨年の覇者であり、学園最強の呼び声高い「黒虎」こと黒崎虎之介。対するは、その牙城を崩さんと現れた新星、「黄金の彗星」こと黄金寺輝。二人の熱いぶつかり合いが、今、始まろうとしていた。

黒崎は、帝艶学園に入学して以来、その圧倒的なパワーと技量で多くのプロレスファンを魅了してきた。しかし、彼の心の中には、常に拭いきれないある「影」が付きまとっていた。それは、昨年の大会で、因縁の相手である鬼塚雷に敗北を喫したという、苦い記憶である。鬼塚は、すでに卒業してしまったが、その敗北が黒崎の胸に刻み込まれ、彼をさらに強靭な肉体へと鍛え上げていた。

一方、黄金寺は、今年入学したばかりの1年生ながら、その華麗なファイトスタイルと、天性のスター性で瞬く間に学園中の注目を集めた。彼の登場は、まさに彗星のごとし。これまでの帝艶学園プロレス界に、新たな風を吹き込んだことは間違いない。しかし、彼の内面には、ある種の孤独感が潜んでいた。プロレスに打ち込むあまり、友人との深い付き合いが希薄になってしまっていたのだ。

試合は、まさに息もつかせぬ攻防の連続だった。黒崎のパワフルなラリアットは、黄金寺の俊敏な動きにことごとくかわされる。黄金寺の得意技であるドロップキックも、黒崎の鋼のようなガードを打ち破れない。観客たちは、二人の激しいぶつかり合いに、その都度、声を張り上げて応援を送る。

「黒崎!負けるな!」
「黄金寺!いけー!」

学園の至る所から、生徒たちの熱い声援が飛んでくる。体育教師である早乙女は、いつものように冷静沈着ながらも、その目には熱い炎を宿していた。彼は、この帝艶学園プロレス部を創設し、数々の名選手を育成してきた人物である。彼の指導のもと、生徒たちは単なるスポーツ選手ではなく、己の人生を切り開いていくための精神力を養ってきた。

「さすが黒崎、黄金寺、期待以上の試合を見せてくれる!」
早乙女は、解説席からそう呟き、二人を見守っていた。

試合中盤、黒崎は得意のボディスラムで黄金寺をマットに叩きつける。そのまま、強烈なエルボーを打ち込むが、黄金寺はなんとか耐え抜く。しかし、その顔には疲労の色が滲み出ていた。

「ぐっ…やるな、黄金寺…!」
黒崎は、荒い息をつきながらも、ニヤリと笑った。彼の闘争心に火がついたのだ。

黄金寺もまた、全身に痛みが走るのを感じていた。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。彼は、この日のために、どれだけの努力を積み重ねてきたか。そして、彼はこの学園プロレスを通じて、得たいものがあった。それは、仲間との絆、そして、自分自身の限界を超えること。

「黒崎先輩…俺も、まだ終わりじゃありません!」
黄金寺は、渾身の力を振り絞り、立ち上がった。そして、怒涛の反撃に出る。連続のドロップキックで黒崎をコーナーに追い詰め、得意のフィニッシュホールド、「黄金の嵐」を狙う。

しかし、黒崎もそう簡単には倒れない。彼の防御は鉄壁だ。黄金寺の攻撃をなんとかしのぎ、逆にカウンターのラリアットを炸裂させる。黄金寺は、その一撃で大きく体勢を崩した。

「これで終わりだ!」
黒崎は、最後の力を振り絞り、必殺の「黒虎プレス」を放つべく、コーナーポストに飛び乗った。

その瞬間、会場全体が静寂に包まれる。誰もが、黒崎の勝利を確信したかのように見えた。しかし、ここで終わりではない。

「いや、まだ終わらない…!」
黄金寺は、倒れ伏した状態から、必死に立ち上がろうとしていた。彼の目には、諦めの文字はない。ただ、純粋な闘志だけが燃えている。

その時、黄金寺の脳裏に、過去の記憶が蘇る。それは、彼がプロレスを始めるきっかけとなった、ある出来事だった。幼い頃、病弱だった母親の、弱々しい姿。それを支えようと、自分も何か強くなりたいと願った日々。そして、プロレスという競技に出会い、その力強さと、観客を魅了する華やかさに心を奪われた。

「俺は、一人じゃない…!」
黄金寺は、心の中で叫んだ。彼の言葉は、観客たちにも聞こえたかのようだった。会場のあちこちから、彼の名を呼ぶ声が響き渡る。

「黄金寺!頑張れ!」
「諦めるな!」

その声援は、黄金寺に新たな力を与えた。彼は、限界を超えて立ち上がった。そして、黒崎の放とうとした「黒虎プレス」を、なんとギリギリでかわす。

「まさか…!」
黒崎は、その予想外の動きに驚愕した。

「これが…俺の…!」
黄金寺は、渾身の力を込めて、渾身の一撃を繰り出す。それは、彼がこの日のために磨き抜いてきた、新たなる必殺技、「黄金の旋風」。

技は、見事に黒崎に決まった。黒崎は、あまりの衝撃に、そのままリングに沈んだ。

「これで…終わりだ…!」
黄金寺は、息を切らしながら、ゆっくりとカウントを取るレフェリーを見つめた。

「1…2…3…!」

ゴングが鳴り響いた。

会場は、割れんばかりの歓声に包まれた。

「黄金寺!優勝だ!」
「やったぜ、黄金寺!」

黄金寺は、その場で崩れ落ち、しかし、すぐに立ち上がって、両手を突き上げた。彼の顔には、達成感と、そして喜びの涙が流れていた。

黒崎もまた、ゆっくりと立ち上がった。彼は、黄金寺の元へ歩み寄り、その手を差し出した。

「お前…強くなったな…」
黒崎の言葉には、賞賛の響きがあった。

黄金寺は、黒崎の手を取り、力強く握り返した。
「黒崎先輩…ありがとうございました!」

二人は、固く握手を交わした。それは、単なる勝敗を超えた、プロレスラーとしての尊敬の念の表れだった。

早乙女は、二人の姿を見て、満足そうに頷いた。
「素晴らしい…本当に素晴らしい試合だった…帝艶学園プロレス部は、これからも進化し続けるだろう…」

帝艶学園プロレス部は、常に進化し続けている。過去の栄光にすがることなく、新しい才能を受け入れ、そして、その才能を最大限に引き出す場所。黒崎と黄金寺の激闘は、その証でもあった。

この日、帝艶学園の歴史に、新たな一ページが刻まれた。それは、若者たちの情熱と、努力、そして、困難を乗り越える勇気が生み出した、輝かしい物語である。そして、この学園のプロレス部には、これからも多くの物語が生まれていくのだろう。熱狂の坩堝と化した大講堂に、生徒たちの祝福の声がいつまでも響き渡っていた。

 

 

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