【エロ動画】お待たせ!淫すたんと ～あなたは誰を召しあがる?～【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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◆◇◆ ストーリー ◆◇◆


小説家を目指して、作業に励む主人公・奈都

作業に行き詰まり、苦しげに呻っていると

『ピンポ〜ン』

と、インターホンが鳴り響く。

奈都は誰だろう?と思いつつも

玄関に扉を開けるが、そこには誰もおらず

ビニール袋に調味料の瓶が、いくつも詰められていた。

パッケージには

『こちらを使用するとカップ麺が更に美味しくなります』

と書かれていた。

……なんだ、これ?

疑問に思う奈都だったが、試しに使ってみることにした…。



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## 奈都のインスタントな日常

締め切りまであと一週間。
小説家志望の奈都は、パソコンに向かって唸っていた。
キーボードを叩く指は完全に停止し、画面には無機質な文字が並んでいる。
物語は頭の中で渦巻いているのに、それを言葉に変換する回路が完全にショートしてしまったようだった。

「あーもう、だめだ……」

頭を抱え、椅子に深くもたれかかる。
空腹を感じながらも、立ち上がる気力すら湧いてこない。
冷蔵庫には作り置きの惣菜がいくつかあるはずだが、今はただただ、この閉塞感を打破したい。

その時だった。
インターホンが軽快な音を立てて鳴り響いた。
誰だろう？こんな時間に。
奈都は重い腰を上げ、玄関へと向かった。
ドアを開けると、そこには誰もいない。
代わりに、足元にビニール袋が置かれている。
中を覗くと、小さな瓶がいくつも詰められていた。
ラベルにはカラフルな文字で、こう書かれている。

『こちらを使用するとカップ麺が更に美味しくなります』

……なんだ、これ？
奈都は首を傾げた。
いたずらか、それとも間違い配達だろうか。
しかし、宛先はきちんと自分の名前になっている。
不思議に思いながらも、袋を持ち上げ、部屋へと戻った。

瓶は全部で五種類。
それぞれに「情熱」「誘惑」「陶酔」「純愛」「背徳」という、どこか気恥ずかしい名前が付けられている。
カップ麺が美味しくなる、という言葉と、この仰々しいネーミング。
どうにも胡散臭い。
奈都は苦笑しながら、戸棚から一番安いカップラーメンを取り出した。
どうせ行き詰まっているのだ。
ネタの肥やしになるかもしれない、と自分に言い訳しながら、一番目を引いた「誘惑」と書かれた瓶の蓋を開けた。
甘く、どこか妖艶な香りが鼻腔をくすぐる。
とろりとした蜜のような液体を、カップ麺に数滴垂らした。

お湯を注ぎ、三分待つ。
蓋を開けると、先ほどまでのジャンクな香りに、妖艶な香りが混ざり合い、何とも言えない食欲をそそる。
一口すすってみると、奈都は目を丸くした。
「……美味しい」
確かにカップ麺なのだが、ただのカップ麺ではない。
奥深い甘みと、ほんのりとしたスパイシーさが、舌の上で踊り出す。
まるで高級レストランで出てくるスープのような、複雑で繊細な味わいだ。

奈都は無我夢中でカップ麺をすすった。
気がつけば、どんぶりの底が見えている。
満腹感とともに、不思議な高揚感が奈都を包み込んだ。
胸の奥がドキドキと高鳴り、今まで全く浮かんでこなかった物語のアイデアが、洪水のように溢れ出してくる。
奈都は慌ててパソコンに向かい、キーボードを叩き始めた。
指は止まることなく、物語を紡ぎ出す。
気がつけば、夜が明けていた。
画面には、今まで自分が書いたことのない、情熱的なラブストーリーが完成していた。
奈都は信じられない思いで、自分の書いた文章を読み返した。
こんなにも瑞々しく、官能的な表現が、自分の中から出てきたなんて。

「……誘惑、恐るべし」

奈都は残りの瓶を見つめた。
「情熱」はどんな物語を生み出すのだろうか。
「陶酔」は？「純愛」は？
そして、一番最後に残された「背徳」は……？

奈都は迷わず「情熱」の瓶の蓋を開けた。
今度は、恋愛小説ではなく、熱い友情と青春を描いた物語を書きたい。
「情熱」の瓶からは、刺激的なスパイスの香りが漂ってきた。
数滴をカップ麺に垂らし、お湯を注ぐ。
今度はどんな物語が生まれるのだろうか。
奈都は期待に胸を膨らませながら、三分間、目を閉じた。

その日から、奈都の生活は一変した。
朝、昼、晩と、カップ麺をすすりながら、様々なジャンルの物語を書き続けた。
「陶酔」を使った時には、幻想的なファンタジー。「純愛」を使った時には、切ない青春小説。「背徳」を使った時には、今まで考えたこともなかった、ダークでスリリングなミステリー。
どの物語も、奈都自身が驚くほど完成度が高く、そして、読者の心を掴む力を持っていた。
締め切りに追われる日々は終わり、奈都は自分の才能が開花したことを確信した。
編集者からの評価も鰻登りで、ついに、奈都の小説は書籍化されることになった。

しかし、喜びと同時に、奈都は拭えない不安を感じ始めていた。
連日カップ麺ばかり食べているせいか、体調が優れない。
肌は荒れ、体重は増え、常に胃もたれのような不快感がつきまとう。
何よりも問題なのは、カップ麺なしでは何も書けなくなってしまったことだ。
あの不思議な調味料なしでは、一文字も書くことができない。
奈都は、完全にカップ麺と、あの調味料に依存してしまっていた。

ある日、奈都は編集者との打ち合わせを終え、コンビニに立ち寄った。
目当ては、もちろんカップ麺。
しかし、棚にはお目当てのカップ麺が一つもない。
店員に尋ねても、「今日は売り切れなんです」とそっけない返事が返ってくる。
焦燥感に駆られた奈都は、別のコンビニ、さらに別のコンビニへと駆け回ったが、どこにもお目当てのカップ麺は見つからなかった。

その夜、奈都は焦りながら、残りの調味料の瓶を見つめた。
「誘惑」「情熱」「陶酔」「純愛」は既に空っぽ。
残されたのは、あと僅かとなった「背徳」だけ。
奈都は震える手で、「背徳」の瓶の蓋を開けた。
今まで嗅いだことのない、鉄錆のような、どこか危険な香りが漂う。
奈都は躊躇しながらも、最後の望みを託して、カップ麺に数滴垂らした。

お湯を注ぎ、三分後。
蓋を開けると、今までとは全く違う光景が目に飛び込んできた。
麺はドロドロに溶け、スープは黒く濁っている。
耐え難い悪臭が鼻を突き刺し、奈都は思わず顔をしかめた。
しかし、藁にも縋る思いで、奈都は一口すすってみた。

次の瞬間、奈都は激しい吐き気に襲われた。
胃の中から全てを吐き出し、床に崩れ落ちる。
意識が朦朧とする中、奈都は悪夢のような光景を見た。
目の前に、今まで自分が書いてきた物語の登場人物たちが現れ、奈都を責め立てているのだ。
愛する人を裏切った男、夢を諦めた女、親友を陥れた少年……
「お前が書いた物語は、偽物だ！」「お前は、ただ調味料に踊らされていただけだ！」
彼らの言葉が、奈都の心を深く抉っていく。

奈都は必死に抵抗しようとした。
自分が書いた物語は、決して偽物ではない。
登場人物たちの感情は、全て自分の心から生まれたものだ。
しかし、その言葉は誰にも届かない。
登場人物たちは、ますます激しく奈都を責め立て、ついに、奈都の魂を闇へと引きずり込もうとする。

その時、奈都はハッとした。
自分が本当に書きたかった物語は、こんなものではない。
ただ読者を惹きつけるだけの、表面的な物語ではない。
人間の心の奥底に潜む、希望や絶望、愛や憎しみ、そして、生きることの意味を深く掘り下げた、真実の物語を書きたいのだ。
奈都は、全ての登場人物たちに向かって、叫んだ。
「私は、もう二度と嘘は書かない！　自分の心と向き合い、真実の物語を書き続ける！」

奈都の言葉は、闇の中に一条の光を灯した。
登場人物たちの姿が徐々に薄れていき、悪夢のような光景は消え去った。
奈都は、床に倒れたまま、荒い息を繰り返していた。
体は鉛のように重く、頭はガンガンと痛む。
しかし、奈都の心は、今まで感じたことのないほど澄み切っていた。

それから、奈都はカップ麺を一切口にしなくなった。
体調は徐々に回復し、以前のように、自分の力で物語を紡ぎ出すことができるようになった。
書くスピードは遅くなったが、一文字一文字に魂を込め、読者の心に深く響く物語を書き続けた。
そして、いつの日か、奈都は真の小説家として認められるようになった。

あの時、奈都を苦しめた「背徳」の調味料。
それは、奈都にとって、決して忘れられない教訓となった。
安易な誘惑に身を任せ、嘘を重ねることは、いつか必ず自分自身を蝕んでいく。
奈都は、そのことを身をもって知ったのだ。

奈都は、今日もパソコンに向かっている。
目の前には、一杯の温かいコーヒー。
そして、奈都の心の中には、真実の物語が静かに息づいている。
あの日のように、インスタントな快楽に溺れることなく、じっくりと、時間をかけて、丁寧に、物語を紡ぎ出すために。