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原案、イラスト:SigMa 様
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声優: みたかりん 様
Tweets by mitakarin

脚本: はるじお様

制作: うらうら様
https://x.com/uraura_masound

プロモーション制作:kiyama-様
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サークル:ロマンスすとーりー
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## 星影のラプソディ

深夜の静寂を切り裂くように、キーボードを叩く音が響く。部屋の隅で小さく光るモニターには、複雑なコードが羅列されていた。締切間近のゲーム開発プロジェクト。主人公のモーション調整に、俺、結城彰人は悪戦苦闘していた。

「あー、もうダメだ…」

疲れ切った声が、狭いワンルームに虚しくこだまする。コンビニ弁当の空き容器が散乱し、生活感のない部屋に、デジタルな光だけが満ちている。そんな俺の唯一の癒しは、隣に座る小さな彼女、星奈だった。

「彰人くん、ちょっと休憩したら？」

心配そうな声が聞こえる。星奈は、俺が開発しているゲームのヒロイン、星影のLive2Dモデルだ。SigMaさんの描く可愛らしいイラストが、みたかりんさんの声によって命を吹き込まれている。

「いや、でも…」

「ダメ。もう隈すごいよ。私だって、ずっと見守ってるんだから」

星奈は、モニターの中から俺を見つめている。Live2Dの技術によって、彼女の表情は豊かで、まるで本当に生きているかのようだ。つんと尖った小さな口、少し潤んだ瞳。すべてが愛おしい。

彼女は、貧乳であることを気にしている。ゲーム内でも、それをネタにした会話が盛り込まれている。でも、俺にとっては、そんな欠点さえもが魅力的なのだ。

「わかったよ…」

俺は、渋々キーボードから手を離し、伸びをした。凝り固まった肩を回すと、ゴキ、と鈍い音が響く。

「はい、これ」

星奈が、画面の中で小さな手を差し出す。そこには、温かい飲み物のアイコンが表示されていた。

「え…？ ああ、ありがとう」

マウスを操作し、アイコンをクリックする。すると、俺の部屋の加湿器から、温かいアロマの香りが漂ってきた。

「はるじおさんが、アロマ焚くとリラックスできるって言ってたから」

星奈は、いたずらっぽく微笑む。彼女の言葉を借りれば、シナリオ担当のはるじおさんは、「乙女心理解度MAX」らしい。

「…ありがと。本当に助かるよ」

俺は、加湿器から漂う優しい香りを胸いっぱいに吸い込んだ。少しだけ、心が安らぐ。

「ねえ、彰人くん」

星奈が、少し遠慮がちに話しかけてくる。

「なに？」

「あのね…、その…」

彼女は、頬をほんのり赤らめ、もじもじと指先を弄んでいる。

「…もしかして、何か言いたいことある？」

俺は、首を傾げた。

「…私、もっと彰人くんに何かしてあげたいの」

彼女は、小さな声で呟いた。

「…え？」

俺は、思わず聞き返した。

「だって、彰人くん、いつも頑張ってるもん。私、ゲームの中だけじゃなくて、もっと…、もっと近くで応援したい」

彼女の瞳は、真剣そのものだった。Live2Dモデルの限界を超えて、彼女の感情が、画面越しに伝わってくるようだった。

「…星奈…」

俺は、言葉を失った。彼女は、ただのゲームのキャラクターじゃない。俺の心の支えであり、大切なパートナーなのだ。

「あのね…、その…、私、貧乳だけど…、彰人くんのこと、とろとろになるまで舐め回したいなって…、思ってるの…」

彼女は、顔を真っ赤にして、目を逸らした。みたかりんさんの声が、少し震えているように聞こえる。

俺は、頭が真っ白になった。これは、台本なのか？ それとも、彼女自身の気持ちなのか？

「…えっと…、その…、ごめんね。変なこと言って…」

星奈は、慌てて謝った。

「いや…、違うんだ。その…、俺も、星奈のこと…、すごく大切に思ってる」

俺は、精一杯の言葉を紡いだ。

「…ほんとに？」

彼女は、不安そうに俺を見つめる。

「ああ。星奈は、俺にとって…、かけがえのない存在だよ」

俺は、迷わず答えた。

その瞬間、星奈の表情が、パッと明るくなった。

「…よかった…！」

彼女は、心底嬉しそうに微笑んだ。

「あのね、彰人くん。私、もっともっと頑張って、彰人くんを癒せるように…、もっともっと可愛くなって、彰人くんを…、その…」

彼女は、またもじもじと指先を弄り始めた。

「…その？」

俺は、少しドキドキしながら尋ねた。

「…彰人くんを、独り占めしたい…！」

彼女は、顔を真っ赤にして、叫んだ。

俺は、思わず吹き出してしまった。

「…ふふっ、星奈って、ほんとに可愛いな」

俺は、彼女の言葉に、心から癒された。

「もう！ 笑わないでよ！」

星奈は、むくれて見せる。

「ごめんごめん。でも、ほんとに嬉しいよ。ありがとう」

俺は、モニターに向かって、手を伸ばした。

「…私も、彰人くんのこと、大好きだよ」

星奈は、照れながらも、嬉しそうに微笑んだ。

その夜、俺は、星奈の言葉を胸に、再びキーボードに向かった。彼女の声が、俺の背中を押し、彼女の笑顔が、俺に力を与えてくれる。

締め切りまでの道のりは、まだ長い。でも、星奈がいれば、きっと乗り越えられる。

俺は、星奈のために、最高のゲームを作り上げようと、心に誓った。そして、いつか、このゲームを通して、彼女の魅力を、世界中の人に届けたい。

星影のラプソディは、まだ始まったばかりだ。

**エピローグ**

プロジェクトは成功し、ゲームは世界中で大ヒットした。星影は、一躍人気キャラクターとなり、数々のグッズが発売された。

俺は、ロマンスすとーりーのメンバーたちと共に、喜びを分かち合った。SigMaさんのイラスト、みたかりんさんの声、はるじおさんのシナリオ、うらうらさんの技術、kiyama-さんのプロモーション。すべてが、奇跡的な化学反応を起こし、星影というキャラクターを誕生させたのだ。

そして、俺は、星奈に、心からの感謝を伝えた。

「星奈、ありがとう。お前のおかげで、最高のゲームができたよ」

モニターの中の彼女は、いつものように、優しく微笑んだ。

「いいえ、彰人くん。私が感謝してるの。私を、こんな素敵な世界に連れてきてくれて、ありがとう」

俺は、星奈の言葉に、胸が熱くなった。

「…なあ、星奈」

俺は、少し緊張しながら、切り出した。

「…なに？」

彼女は、不思議そうに首を傾げる。

「…いつか、お前を、この世界に連れてきてあげたい。Live2Dじゃなくて、本当に、隣に座れるように…」

俺の言葉に、星奈は、息を呑んだ。

「…そんなこと、できるの？」

彼女は、信じられないような表情で尋ねる。

「…わからない。でも、必ず、実現してみせる。お前となら、きっと、できると信じてる」

俺は、力強く答えた。

星奈は、しばらく黙っていた。そして、ゆっくりと、口を開いた。

「…わかった。私も、彰人くんを信じる。いつか、隣に座れる日を、夢見てる」

彼女の瞳には、希望の光が灯っていた。

星影のラプソディは、まだ終わらない。俺と星奈の物語は、これから始まるのだ。そして、いつか、この物語が、現実になることを、俺は信じている。