【エロ動画】怪士 壱【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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■あらすじ■

　　　登場人物

　　多瑛海　　　帰宅途中に事故にあい幽玄界に迷い込んだ少女

　　　　　　　　

　　悪羅王　　　阿久羅王・阿黒羅王」という名前で記されていることもあり

　　　　　　　　悪事の限りをつくして人間を苦しめた妖怪、死の間際に会心すると75匹の白狐となり神の使いとして人々を助けた

　　温羅　　　　温羅の伝承は数々の種類が伝えられているが、桃太郎のモチーフになったとも言われている

　　　　　　　　

　　　　　　　　

　　あらすじ　　格闘スポーツが好きな活発な普通の女の子、妙美がいつも通り帰宅してると急に暗くなり・・車にぶつかったと思った瞬間違う場所に

　　　　　　　　そこは、とてもきれいな場所で子供の頃よく家族でいった公園のようだが・・なにか違う・・やがて光に包まれ目が覚めたら古めかしい家で

　　　　　　　　そこで・・;見知らぬお年寄りに助けて貰ったことを知る・そして・・・・

　　　　　　　　23分30秒フルアニメション3DCG動画作品です　　よろしくおながいします・・

　　

　　

　　1920×1080

　　　23分30秒 HD 動画

　　　

　　音楽　AudioJungle

　　CV　　多瑛海　雨音いろみず

　　　　　温羅　　おふとんP

　　　　　悪羅王　おふとんP

　　　　　灯り魂　おふとんP　　　　

　　　　　

　　シナリオ　　　　　　　T&A

　　SoundEffects　　　　　T&A

　　Character Creation　　T&A

　　3D artist 　　　　　　T&A

　　

　　CirCle  T&A

## 怪士 壱

夕暮れ時、アスファルトの熱気はまだ残っていた。妙美は、お気に入りのスニーカーの紐をきつく結び直しながら、いつものように帰路を急いでいた。週末の試合に向けて、昨日の練習で筋肉痛がひどかったが、それも心地よい疲労感に変わりつつあった。格闘技、特にキックボクシングに夢中な彼女にとって、汗を流すことは何よりも自分を解放する手段だった。

「あと少し、お腹すいたなぁ」

呟きながら、横断歩道の信号が青に変わるのを待っていた。頭の中では、次の試合の戦略を練っている。相手の癖、自分の得意技。それらが鮮明にイメージされるにつれて、自然と拳を握りしめた。

その時、空が不自然に暗くなった。いや、暗くなったというよりは、世界から色が失われたような感覚だった。夕焼けのオレンジ色も、街灯の温かい光も、全てが灰色の靄に包み込まれる。妙美は、何が起こったのか理解する前に、強烈な衝撃と共に意識を失った。

次に目覚めた時、妙美は驚くべき光景の中にいた。

「……ここ、どこ？」

柔らかな日差しが、木漏れ日となって降り注いでいる。見渡せば、そこはまるで絵本から抜け出してきたような、美しく手入れされた庭園だった。澄み切った青空、鮮やかな緑の芝生、そして色とりどりの花々。子供の頃、家族とよく訪れた公園に似ていたが、どこか違う。空気が澄み渡っていて、鳥のさえずりも、風の音も、まるで音楽のように心地よかった。

「夢…？いや、でも、この感触は…」

地面に敷き詰められた絨毯のような芝生の柔らかさを、素足で感じている。衣服も、事故に遭う直前まで着ていたものと同じだ。妙美は、状況を把握しようとゆっくりと立ち上がった。

「助けてくださったんですか？」

誰かの気配を感じ、思わず声をかけた。すると、茂みの中から、腰の曲がったお婆さんが出てきた。着ているのは、古風でどこか温かみのある着物だった。

「あら、目が覚めたのかい？大丈夫かい？」

お婆さんは、慈愛に満ちた瞳で妙美を見つめた。その表情には、心配と、ほんの少しの懐かしさが混じっているように見えた。

「あの、私、事故に…」

「そうかい、そうかい。大変だったね。ここはね、普通の場所じゃないんだよ」

お婆さんは、ゆっくりと妙美の手を取った。その手は、枯葉のように乾いてはいたが、不思議な温かさを秘めていた。

「ここは、幽玄界。人間の世界と、神様のいる世界、そして、妖怪たちの世界。その狭間にある、不思議な場所なのさ」

幽玄界。その言葉に、妙美は耳を疑った。妖怪？神様？まるで、昔話の世界に迷い込んだかのようだ。

「私、どうしてここに…？」

「事故に遭った時、君の魂が、この世界に引き寄せられたのじゃ。そして、君を助けてくれたのは…」

お婆さんは、言葉を区切り、庭園の奥にある、趣のある古民家を指差した。

「そこにいる、温羅（うら）様だよ」

温羅。その名前を聞いた妙美は、思わず息を飲んだ。昔、物語で読んだことがある。鬼ヶ島に住み、人々を苦しめたという、恐ろしい妖怪。桃太郎のモチーフになったという伝説もある、あの温羅だろうか。

「温羅様が…私を？」

信じられない気持ちで、妙美はお婆さんに連れられて古民家へと歩みを進めた。障子を開けると、そこには、想像していたような恐ろしい姿ではなく、白髪で穏やかな顔つきの老人が座っていた。それが、温羅なのだろうか。

「よく来たの、多瑛海（たえみ）」

老人は、妙美の名前を呼んだ。その声は、まるで長年連れ添った友のように、親しみやすかった。

「私の名前…ご存知なんですか？」

「そなたの魂の輝きで、すぐに分かったよ」

温羅は、そう言って静かに微笑んだ。その笑顔には、恐ろしさの欠片もなかった。

「なぜ、私を助けてくださったんですか？あなたは、悪い妖怪だと…」

妙美の言葉に、温羅は静かに首を振った。

「悪羅王（おらおう）とも呼ばれた、それは昔の話。確かに、わしは悪事を限りなく重ね、人間たちを苦しめた。しかし、死の間際に、わしは悟ったのじゃ。己の過ちを、そして、その罪を償う道を」

温羅は、遠い目をして語り始めた。

「わしが死にゆく時、七十五匹の白狐が、わしの傍らに現れた。彼らは、神の使いとなり、人々を助ける道を選んだ。わしもまた、彼らと共に、この幽玄界で、迷い込んだ魂たちを導くことを誓ったのじゃ」

妙美は、温羅の言葉に耳を傾けながら、不思議な感覚に包まれていた。目の前の老人が、かつて悪行の限りをつくした妖怪だとは、到底信じがたい。

「では、あなたは…」

「わしは、温羅。そして、悪羅王。どちらも、わしの真実の姿じゃ」

温羅は、そう言うと、ふっと姿を変え始めた。みるみるうちに、その姿は大きくなり、鋭い爪と、力強い体躯を持つ、威厳ある獣へと変わっていく。しかし、その瞳には、かつての凶暴さではなく、深淵のような静けさと、確かな知性が宿っていた。

「これは…！」

妙美は、その変化に息を呑んだ。目の前にいるのは、紛れもない、伝説の妖怪、悪羅王だ。しかし、それは恐怖を煽る存在ではなかった。むしろ、その力強さの中に、包み込むような安心感すら感じられた。

「人間よ。なぜ、恐れない？」

悪羅王は、低い声で問いかけた。

「だって…あなたは、私を助けてくれた」

妙美は、自分でも驚くほど落ち着いた声で答えた。格闘技で培われた、相手の強さを見抜く洞察力。そして、何よりも、この存在から伝わってくる、純粋な優しさ。それらが、妙美の恐怖心を打ち消していた。

「そうか。そなたは、人の心の光を見抜ける、特別な少女なのだな」

悪羅王は、満足そうに頷いた。

「しかし、ここは危険な場所でもある。迷い込んだ魂は、容易く闇に囚われてしまう」

「闇…？」

「この幽玄界には、様々な存在がいる。光と闇。善と悪。そして、魂を蝕む『灯り魂（あかりだま）』のようなものもな」

悪羅王は、そう言って、庭園の奥に、ぼんやりと揺らめく光の塊を指差した。それは、まるで誘うように、しかし、どこか不気味な輝きを放っていた。

「灯り魂は、人間の心の弱さにつけこみ、魂を喰らう。そなたも、油断してはいけない」

妙美は、その光景に、背筋が凍るような感覚を覚えた。格闘技の練習で培った強靭な精神力も、ここでは通用しないのかもしれない。

「でも、私は…」

「大丈夫」

悪羅王は、再び穏やかな表情に戻り、妙美に微笑みかけた。

「そなたには、わしがついている。そして、わしの七十五匹の白狐たちも、そなたを守るだろう」

その言葉に、妙美の心に、温かい希望の光が灯った。この不思議な世界で、自分は一人ではない。恐ろしい妖怪の姿をした、しかし、誰よりも優しい存在が、自分を守ってくれる。

「ありがとうございます、温羅様」

「もう、温羅様などと気を使う必要はない。わしは、そなたの友じゃ」

悪羅王は、そう言うと、妙美の頭を優しく撫でた。その手は、先ほどの老人の手よりも力強く、しかし、やはり温かかった。

「さて、まずは腹ごしらえをしようか。わしが、とびきりのご馳走を用意してある」

悪羅王は、そう言って、妙美を古民家の中へと誘った。庭園に差し込む光は、まるで祝福のように、二人の姿を照らしていた。

妙美の、幽玄界での冒険は、今、始まったばかりだった。格闘技で培った強さだけでなく、心の強さも試されることになるだろう。しかし、彼女には、頼れる友がいる。悪羅王、そして、その七十五匹の白狐たち。これから、どんな出会いが待っているのか、妙美の胸は、期待と、そして、ほんの少しの不安で高鳴っていた。

（了）