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シスターかりんの煩悩 上の詳細情報まとめ。安全に無料動画視聴!
商品ID | RJ419665 |
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タイトル | シスターかりんの煩悩 上 |
紹介文 | ※公式サイトhttps://www.dlsite.com/の商品概要より引用
Tweets by Mandorappo |
サークル名 | まんどらっぽ |
販売日 |
## シスターかりんの煩悩 ~教会裏の隠し通路~ 静寂に包まれた聖堂の裏手、苔むした石壁の隙間から、かすかに漏れる灯りがシスターかりんの顔を照らしていた。時計はもう夜の10時を回っている。本来であれば、祈りの時間も終え、静かに自室で聖書に目を落としている頃合いだ。しかし、かりんの胸は、聖書とは程遠い、ある「誘惑」によってざわめいていた。 「…本当に、ここに隠されているのかしら…」 かりんがそっと壁に手を触れる。ひんやりとした石の感触が、指先を伝わって心臓にまで響くようだった。彼女の薄い修道服が、微かに揺れる。その指先が、ふと、ある部分に引っかかった。ほんのわずかな段差。そこを何度か撫でているうちに、かりんの顔に期待と、そして少しの罪悪感が入り混じった表情が浮かび上がった。 「…開いた…!」 咔嚓、と小さな音を立てて、石壁の一部が内側へスライドする。暗闇が広がり、湿った土の匂いが鼻腔をくすぐった。かりんは、震える手で懐から取り出した小さな懐中電灯のスイッチを入れる。細い光が、狭い通路を照らし出した。それは、まるで秘密の扉。教会の歴史の片隅に、ひっそりと隠されていた「裏道」だった。 かりんがこの裏道の存在を知ったのは、数週間前のこと。資料整理のために古びた書庫を訪れた際、偶然、教会の古文書の中に挟まれていた一枚の紙を見つけたのだ。そこには、この隠し通路の場所と、そこにある「宝物」についての記述があった。 「『真実の愛の証、永遠なる幸福への鍵…』」 かりんが、口元に手を当てて呟く。その言葉には、教会という神聖な場所にはそぐわない、あまりにも世俗的な響きがあった。しかし、かりんの心は、その「宝物」という言葉に強く惹きつけられていた。 「でも…、これは、神様への背信行為なのかしら…」 かりんの心に、天使と悪魔が囁きかける。彼女は、幼い頃からこの教会で育ち、神への絶対的な信仰を教え込まれてきた。しかし、同時に、彼女は一人の人間であり、当然ながら「煩悩」というものも持ち合わせていた。 「…でも、あの人のためなら…」 「あの人」という言葉に、かりんの顔はほんのり赤らむ。それは、この教会の裏手にある果樹園で働く、若き園丁の青年、エドワードのことだった。彼の屈託のない笑顔、力強い腕、そして何よりも、かりんに向けられる優しい眼差し。かりんは、エドワードに密かに想いを寄せていた。しかし、シスターという立場は、そんな感情を許すものではない。 「この『宝物』が、もし…もし、あの人を支えることができるのなら…」 そう考えた時、かりんの迷いは一瞬にして消え去った。懐中電灯の光を頼りに、かりんは慎重に通路を進んでいく。狭い通路は、時折、身をかがめなければ通れないほど低くなっていた。壁には、細かな虫が這い回り、暗闇には、得体の知れない音が響く。しかし、かりんは歩みを止めなかった。 どれくらい進んだだろうか。通路が、少しずつ広くなり、そして、かすかに光が差す場所に出た。そこは、まるで小さな隠れ家のような空間だった。中央には、古びた木箱が置かれている。かりんは、鼓動が高鳴るのを感じながら、ゆっくりと箱に近づいた。 「…これが、あの『宝物』…?」 箱の表面には、複雑な模様が彫られていた。かりんが、そっと蓋に手をかける。重厚な蓋が、軋む音を立てて開いた。 中には、何かがぎっしりと詰められていた。それは、金銀財宝といったものではなかった。むしろ、それは、かりんが想像していたよりも、ずっと「人間的」なものだった。 「…これは…?」 かりんが、手に取ったのは、色とりどりのリボンや、手編みのマフラー、そして、子供の描いたような、拙い絵だった。それらは、どれも新品ではない。使い込まれ、しかし、大切にされていたであろう痕跡が残っている。 「…これは、教会に寄贈された品々…?」 かりんの頭に、かすかな記憶が蘇る。昔、教会には、恵まれない子供たちや、困窮した人々のために、寄付された品々を保管する場所があった。しかし、いつからか、その場所は忘れ去られ、いつしか「宝物」として、この隠し通路に仕舞い込まれてしまったのではないか。 かりんの胸に、温かいものが広がっていく。それは、罪悪感とは違う、もっと穏やかで、そして、力強い感情だった。 「…真実の愛の証…永遠なる幸福への鍵…」 かりんが、再び古文書の言葉を思い出す。この「宝物」は、金銭的な価値ではなく、人々の温かい心、そして、互いを想い合う気持ちの証だったのだ。 かりんは、静かに箱の中身を眺める。その一つ一つに、寄付した人々の願いや、受け取った人々の笑顔が宿っているように思えた。そして、その中に、かりんが探していたものがあった。 それは、小さな木彫りの鳩だった。その鳩は、かりんがエドワードに初めて会った時に、彼が大切にしていたものに似ていた。そして、その鳩の台座には、かすかに名前が刻まれていた。 「…エドワード…?」 かりんの瞳から、熱いものがこぼれ落ちる。それは、彼女がずっと抑え込んでいた、純粋な愛情の証だった。 かりんは、木彫りの鳩をそっと手に取る。それは、予想外の「宝物」だった。しかし、かりんにとっては、何にも代えがたい、かけがえのないものだった。 「…神様、ごめんなさい。でも、これは、きっと、神様が私に与えてくださった、試練であり、そして、救いなのだと思います。」 かりんは、静かに呟き、懐中電灯の灯りを消した。暗闇の中で、かりんは、エドワードへの想いを胸に、そっと木箱の蓋を閉めた。 教会の静寂が、再び戻ってくる。しかし、かりんの心の中は、もう以前とは違っていた。彼女は、この「秘密」を、そして、この「宝物」を、どうすれば良いのか、まだ分からなかった。しかし、一つだけ確かなことがあった。 それは、彼女が、もう一人ではないということ。そして、彼女の「煩悩」は、決して、神様への裏切りではなく、むしろ、人間としての愛を育むための、大切な一歩なのだと、そう思えたのだ。 かりんは、ゆっくりと、来た道を戻り始めた。苔むした石壁の隙間から、再び漏れ始めた月明かりが、彼女の進む道を、静かに照らしていた。シスターかりんの、新しい「祈り」が、今、静かに始まろうとしていた。
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